コーヒー雑記  >>  雑記    
  • 2019/11/27

雨とコーヒーは結構相性が良い気がするのですが、焙煎と雨はあまり合いません。雨風や気温、自分の体調や気分、焙煎機自体や、火力、排気、その他いろいろなことを変数と考えるととても、再現性のあるコーヒーにしあげることはできません。

最近は、他のお店のコーヒーを飲む機会も減り、自分のばかりを飲んでいるのですが、そうするとコーヒーを相対的に測る尺度がどんどん繊細になってしまい、自分の味がきちんと収斂する方向に進んでいるのか、ちゃんと進化しているのか、自分で判断するのがとても難しいです。結局私にできるのは、コーヒー豆を再現性のある方法で焙煎し、その結果のぶれをできるかぎり察知し楽しむ、ことくらいかと思います。

それは、生の栗を買ってきて、茹でて、皮を剥いて、当たりだ、はずれだ、とやっているような感じで、それは究極の実存的な遊びではあるのですけど、その遊びの結果を他の方へも提供しようとすると、それを適切に語る言葉を見つけられず、ちょっと苦しくなってしまいます。

私は、私なりの最高のレベルで、丁寧に心をこめて焙煎しているし、自分の焙煎に相性の良い豆を選んで使っているし、そして、結果としても、美味しい仕上がりになっているとは思うし、今後も一生飲み続けたいと思いますが、それは、たぶん自分のコーヒーだからで、他の方にとっての特別なコーヒーになるには、客観的にいろいろな意味でバリュー不足です。

でも、それでも、当店のコーヒー、やっぱりとっても美味しいんです。