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  • 2019/03/23

    セブンイレブンとは別の土俵で。

セブンイレブンのチーズケーキを先日少し味見させてもらい、さすがセブン!という感じの味と値段でした。

今日から、お菓子の試作をはじめたのですが、できあがり作品としてのお菓子は、もはや世の中に安く美味しく出尽くしていて、私のような素人には入り込む余地がありません。
コスパを考えれば、セブンの168円だかのチーズケーキをお皿に乗せてお出しした方が断然良いし、ある意味、お客様に対して誠実であるとも言えます。

ただ、お客様が(チェーンでない)コーヒー屋に求めているのは、コスパでも誠実さでもなく、癒しとか、感動とか、驚きとか、衝撃とか、そういう予期せぬ偶発性みたいなものであるとすると、コーヒー屋の仕事は、人間の感情を盛り上げるところにあるのかとも思います。

ある飲食店が、マックのハンバーガーを100円で買ってきて、そのままお皿に乗せて、これはMじゃなくてWだと言い張って、1000円で売りつけた、とかいう話を知人から聞いて衝撃を受けたことがあるのですが、そういうのって、マルセル・デュシャンの便器のアートと同じ理屈でアートだと思います。

例えば、セブンのチーズケーキに、きのこの山を突き刺して、こんな発想は誰もしない、とか言い張って、1000円でお客様にお出ししたとして、その行為自体は、不誠実だとか、アホらしいとか、もちろんダメ出しをされるとは思うのですが、でも、きのこよりポッキーの方が良いのではないか、とか、上に突き刺すのではなく、中にフェーブのように入っていると面白いのではないか、とか、そういう新たな発想で盛り上がる機会になるかもしれず、つまり、何を言いたいかというと、個人の喫茶店がその価値を発揮するためには、セブンイレブンみたいな大きなものと違う土俵で戦うべく商品を考えていく必要があると思うのです。