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  • 2019/02/7

    則天去私のようなコーヒー。

私は、夏目漱石が言ったとされる「則天去私」という言葉がとても好きなのですが、この言葉の魅力は、意味がわかるようでわからず、かしこまっているのに癒されて、怪しげなのに説得力があって、古いのにいつまでも斬新で、色気があって、なんというか、飽きない言葉なのであります。

アートにしても何にしても、本当に良いものは言葉を使って褒めちぎりたくなるけど、いくら言葉を尽くしてもうまく表現することはできなくて、良い言葉自体も同じで、そして、美味しい食べ物も飲み物も、もちろんコーヒーも同じなんだと思います。

言葉にしてもなんにしても、日々新しいものが生まれ、そしてものすごい速さで陳腐化して消えていく中で、時に耐えうるものをつくるってものすごく難しいことですけど、現実に右往左往しながらも、どこかの次元では一生をかけてそういうものを、則天去私のようなコーヒーをめざしていけたらいいと思います。